コンテンツマーケティング

ブログの誕生とこれから――ビジネスブログが成熟するために必要なこと

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ミレニアル世代であれば、ブログがなかった時代を覚えてないかもしれません。しかし、かつて私たちはインターネットが存在しない世界にいました。その昔、街のうわさ話は友人のブログ経由で知るのではなく、地元の商店でたまたま耳にしていたのです。

初期に「ウェブログ」と呼ばれていたブログは、一種のオンライン日記として始まりました。自分の考えや気持ちを書きため、World Wide Web(WWW)で発信していたのです。インターネットでの言い伝えによると、1994年、世界で初めて日々の思いをつづった個人的な日記をオンラインブログに書いたのは、Justin Hallという大学生でした(*1)。Hallは、彼自身も知らないうちに、ブログの第一人者になっていたわけです。ブログサービスを提供するプラットフォームなどなかった時代のことなので、Hallは自分のホームページでブログを公開していました。そして、90年代のインターネットでは典型的でしたが、Hallのブログもやぼったいレイアウトで魅力のないものでした。

西暦2000年が近づくと、ブログは一気に流行し始めます。1999年の時点で公開されていたオンラインブログは、わずか23でした。それがブログ検索エンジンのTechnoratiによると、2006年までには5000万人に増えたとされています(*2)。

1999年、Pyra Labsが世界初のブログ投稿ソフトウエア「Blogger」を発表しました。その他の主なソフトウエアとして、2003年にWordPressやTypePadなどが登場します。にわかに、誰もが何かしら発言するようになり、その発言は技術的な内容にとどまらなくなりました。

ブロガーは、ライフスタイルやエンターテインメント、美容、そして子育てなどについて書くようになり、最終的にはコミュニティーが爆発的に広がりました。

そもそもなぜブログなのか?



ブロガーは当初、コミュニケーションと自己表現のためにブログを書いていました。しかし、1990年代の終わり頃からそれらの目的に加えて、ブログを収益化し始めました。

ブロガーたちは、サイト上の広告スペースを売ったり(Google AdSenseのサービス開始は2003年)、ブログ関連のサービスや製品を販売したりするようになりました。ブログから収益をあげられるとわかったとたん、ブログ本来の意味が変わってきたのです。いまやブログは、企業がトラフィックを集めてオーディエンスとつながるための販売促進ツールになりました。

ブログの定期的な購読者が増え、オーディエンスが広がると、ブロガーは強い影響力を持つインフルエンサーになりました。企業は一生分の商品を送り、スポンサー付きの記事を投稿するようブロガーに依頼するようになりました。

企業がビジネスとしてブログに関心を示し、注目し始めただけでなく、大手メディアもその流行に飛びつきました。一方では、政治的なブログも人気を集め、Garrett M. Graffというブロガーは、2005年にホワイトハウスの記者会見に出席を許可されて話題になりました。その4年後には、当のホワイトハウスがブログを始めています。

企業がブログを運営するのはなぜか



2017年にeMarketerが発表した最新のデータによると、毎月8220万人がブログを読んでいるといいます(*3)。この膨大なオーディエンスというパワーを持つ市場を企業がうまく活用すれば、よい結果をもたらすでしょう。

ブログは企業の露出度を高め、見込み客とつながり、そしてブランドを宣伝することができます。それだけでなく、ブログの作者はブログを介してニッチな分野について価値ある情報を無償で提供すれば、自身を業界の権威と位置づけることもできます。

一度関連性の高い、最先端の情報を投稿すれば、その後は影響力のある業界トップの注目も集めるようになり、やがて第一人者、あるいは頼れる情報源として目されるようになります。

ビジネスブログの事例

ブログの無限の可能性を示すために、香港生まれの学生Kevin-Ma氏の例を見てみましょう。Ma氏は2005年、自身のスニーカー愛を込めた、Hypebeastという名のブログを開設しました(*4)。
そのブログはスニーカーおよびファッション業界にとって、信頼に足る重要な存在となり、たちまちMa氏に多大な利益をもたらすほどに成長しました。その利益のほとんどは、オンライン広告によるものでした。しかし8年後には、同サイトで複数のブランドが露出度を争う事態になったため、Hypebeastは出版業に転身し、紙の雑誌や新聞を発行し始めます。さらに最近では、オンラインショップでも大きい成功を収めています。

現在のHypebeastは毎月2800万ページビューを獲得し、市場価値は2億7100万ドルに達しています。

ブログバブルは崩壊するのか



かつてはコンテンツに飢えている状態だったウェブも、今やコンテンツで飽和した状態になりました。eMarketerの調査によると、2017年現在、2960万のブロガーが毎月コンテンツを更新しています。また、2016年にWordPressでは毎秒24の新しい記事がブログに投稿されたそうです(*5)。

ブログは、そのテキスト量も増加傾向です。2014年、ブログの1記事の長さは平均808ワードでしたが、2016年になると平均1054ワードに増加しました(*6)。

「ブログの飽和状態」としても知られる、ブロゴスフィア(ブログ圏)は過剰な数のブログがあふれていますが、それはもろ刃の剣です。次から次へとブログが開設されると、自身のブログは存在感が薄れるリスクがあり、また、オーディエンス側に選択肢が多すぎることで見落とされてしまうでしょう。

ブログバブルの崩壊を懸念するかもしれませんが、心配する必要はありません。バブルがはじけることはないからです。

今起きているのは、ブログの新しい急成長です。ブログが進化し、ソーシャルメディアに適応しつつあることは、動画ブログ(ブイログ)やポッドキャスト、InstagramやSnapchat、Facebook上のストーリーが増えていることからも明らかです。どちらかといえば、ブログはまだ始まったばかりで、これからも発展し続けるでしょう。

企業はどんなコンテンツを作るべきか



ブログがコンテンツマーケティング戦略で中心的な役割を果たし続けるだろうことは、疑いの余地がありません。ただし、競争が激しくなってくると、その戦略も進化が必要です。関連度と利便性を維持し、ブログの独自性と興味深さを保ちつつ、周囲から抜きんでるには、どうすればいいのでしょうか。

そこで重要になってくるのが、コンテンツの品質です。

対象となるオーディエンスをよく研究し、また誰に向けてブログを書いているのかを理解して、的確なコンテンツをタイムリーに公開しましょう。ただ義務感でブログを書いてもだめです。読者に情報を提供するには、クリエイティブな方法がたくさんあります。

視覚的な要素を追加して試してみましょう。現在、ブログの77.7%が画像を1つは使っており、また、51%は複数の画像を使っています。調査によると、コンテンツの未来を担うのは動画です(*6)。動画(*7)はCiscoによると、2017年にインターネットユーザーのトラフィックのうちの69%を占めるほど強力なブームになっています(*8)。一方でインフォグラフィックは、読者とのつながりを深めるもう一つの重要なビジュアル戦略です。

コンテンツで特に重要なのは、信頼性があるかどうかです。読者は、虚偽のコンテンツをはっきりとかぎ分けることができます。エンゲージメントが高く、トラフィックが最も多いタイプのコンテンツに注意を払い、その理由を突き止めましょう。

ブログを確実に成功させたければ、自社の直接的な宣伝と、過剰なマーケティングは避けましょう。ブログは一過性のものではありません。ブログを通じて、対象となるオーディエンスに真の価値を提供し、彼らと関わりを持ってください(*9)。

読者に問いかけ、その答えについて一緒に考えましょう。常に読者のために役立つことを考え、見返りを求めないことです。ブログは急速に進化しており、その見た目も中身も10年前とは違います。それでいて、成長の可能性は昔も今も変わらず無限大なのです。

Taboola社と技術提携しているYahoo!コンテンツディスカバリーの商品詳細、出稿に関するお問い合わせは、掲載の代理店または弊社営業担当までご連絡ください。

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