コンテンツマーケティング

スポンサードコンテンツにみる「価値あるコンテンツ」とは[後編]

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この記事の前編を読む

前編ではスポンサードコンテンツを活用するメリットについて説明し、価値あるコンテンツを作成するためには、生活者視点が不可欠であることを述べました。後編では、さらにメディアの力を使ってどのように価値あるコンテンツを生み出すかについて、優れたスポンサードコンテンツの実例とともに解説します。

「価値あるコンテンツ」に必要なメディアの力

生活者それぞれにとって「価値ある」と感じるコンテンツはさまざまですが、スポンサードコンテンツにおいて、生活者に価値を提供できるコンテンツを作るのに威力を発揮するのが“メディアの力”です。

コンテンツの企画や制作に関わる専門的なリソースや保有するデータ、集客力など、メディアにはさまざまな活用すべき“力”があります。そして、その価値をまとめると、次のようになります。

メディアの5つの価値を表した図

メディアの特性をいかしたスポンサードコンテンツは、これらの価値が担保されたものといえます。

生活者を啓発するコンテンツの事例

では、実際にメディアの力を存分に活用し、生活者の関心を引くことに成功した、キリンビバレッジ株式会社(以下、キリンビバレッジ社)の「熱中症対策」に関するスポンサードコンテンツの事例を見てみましょう。

2017年夏、キリンビバレッジ社からスポンサードコンテンツの企画・制作を依頼されたYahoo! JAPANは、キリンビバレッジ社の商品「ソルティライチ」のさらなる認知獲得、販促の目的で、「熱中症指数」「塩分の重要性紹介」「シチュエーション別対策方法(外出時、室内、子供向け)」「熱中症対策アイテム10選」の4つのカテゴリーに分かれたコンテンツを作成し、さまざまな切り口から熱中症対策情報を発信しました。


熱中症対策特集(*1)

中でも「今日の熱中症指数」は、「Yahoo!天気・災害」のデータを活用した独自のコンテンツです。これは、全国の天気、気温、湿度など複数の条件から熱中症指数を算出し、地域別に5つのレベル(「危険」「厳重警戒」「警戒」「注意」「ほぼ安全」)の熱中症危険度が地図上に表示されるというものです。

読者は自分が知りたい地域をタップするだけで、指数の詳細を知ることができます。このようにコンテンツをインタラクティブな形で展開することは、熱中症に対する読者の意識を高めさせ、熱中症を“自分ごと化”させるためには非常に効果的でした。

このスポンサードコンテンツは、熱中症対策のためのデータや情報をコンテンツ化し、読者を啓発することによって商品のプロモーションにまでつなげられるという点で、まさにメディアの「専門性」と「データ力」を駆使した事例といえるでしょう。

価値のあるコンテンツにより施策を成功に導く

従来のコンテンツマーケティングは、コンテンツSEO的なアプローチが主流となっている面があります。いかに人を集めるかに力点が置かれ、肝心であるコンテンツの質がなおざりにされるというケースもよく見受けられます。しかし、生活者に「価値あるコンテンツ」を提供できなければ施策を成功に導くことはできません。「コンテンツマーケティングとはオウンドメディアへの集客である」という固定観念は捨てた方が良いでしょう。

それぞれのメディアにしか企画、提供できないコンテンツがあります。そして、それらのコンテンツのスポンサーになることで、従来の広告ではリーチできなかったターゲットに情報を届けることができ、商品やサービスに対して生活者のポジティブな態度変容を促すことが期待できるのがスポンサードコンテンツです。

生活者との結びつきをより深くするための「価値あるコンテンツ」を生み出す1つの方法として、その活用を考えてみてはいかがでしょうか。

前編を読む | 後編を読む

注釈:
(*1)Yahoo!特別企画 「熱中症対策特集」(掲載期間:2017年7月14日~8月31日)(外部サイト)

著者プロフィール

戸崎 健(とさき けん)

数社の広告制作会社・広告代理店にて、プロデューサーとしてクライアント企業のデジタル・コミュニケーションの戦略立案と施策実行を支援。2016年ヤフー株式会社に入社、コンテンツマーケティング事業本部クリエイティブチームに在籍。主にディレクターとして、ヤフーが主体的に編集する特集系サイトや広告主とのタイアップサイトのプランニング・ディレクション業務に従事。

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